2025年小学生トレンド調査の結果
小学館が運営する「JS研究所」と「コロコロコミック研究所」は、2025年における小学生の流行や価値観を探るための共同調査を行いました。調査結果には、流行語から夢の職業まで、子どもたちのリアルな声が反映されています。特に注目したいのは、男女で異なる興味や嗜好が見られる一方で、共通のトレンドも存在する点です。これにより、小学生たちの社会や文化への理解が深まっている様子が浮き彫りになりました。
主なトピックス
1.
流行語: 低学年女子の1位は「イタリアンブレインロット」、男子は「ナルトダンス」だった。この結果から、ネットミームの影響が男女共に強まっていることが分かります。高学年女子の間では「やばい」などの共感ワードが定着し、友人関係を大切にする彼女たちの特性が反映されています。
2.
好きな有名人: 女子が最も好きな有名人はアイドルグループ「Snow Man」で、男子はYouTuberの「HIKAKIN」がトップ。アイドルやアーティストに憧れる女子と、動画クリエイターに憧れる男子の趣味嗜好の違いが際立っています。
3.
YouTuber人気: 男女共に人気があるのはゲーム実況チャンネルで、「HIKAKIN」と「ちろぴの」が双方でランクイン。これは性別を問わず、共通のエンターテインメントに興味を持つことを示しています。
4.
ゲーム: 女子が一番よく遊んでいるのは「作る」ゲーム、男子は「アクション」ゲームが人気です。この違いは、女子がクリエイティブな環境を好む一方、男子が競争のあるアクティブな遊びを重視していることを反映しています。
5.
欲しいもの: 女子は本や漫画などの収集品、男子は対戦ホビーの「ベイブレード X」などが人気です。特に男子には、遊びを通じて発展的な経験を重視する傾向が見られます。
6.
趣味・熱中していること: 女子は「絵を描く」「読書」、男子は「外遊び」や「ゲーム」に熱中しています。
7.
宝物: 女子が大切にしているものは「ぬいぐるみ」、男子は「命」と回答。現実的で大切なものへの意識が男子の回答に反映されています。
8.
なりたい職業: 女子は「アイドル・歌手」、男子は「YouTuber」が人気で、クリエイター職への関心の高さが伺えます。お互いに異なる文化への憧れがあっても、「まんが家」や「YouTuber」がランクインしており、共通点も多いです。
まとめ
この調査結果は、現代の小学生たちがデジタル文化の中で育ち、異なる個性や価値観を持ちながらも共感し合っている姿を示しています。これからの教育やエンターテインメントは、こうした多様性をどのように受け入れていくのかが大切なテーマとなるでしょう。各研究所は、今後も子どもたちのリアルな声を通じて、新たなトレンドや価値観を発信していくことを目指しています。