阿部和重の短編集『ULTIMATE EDITION』が文庫化決定！全8回インタビュー公開

阿部和重の究極な短編集『ULTIMATE EDITION』文庫化

現代日本文学を牽引する作家、阿部和重の最新作『ULTIMATE EDITION』がついに文庫として登場します。2025年11月6日の発売予定で、河出文庫から刊行されるこの短編集は、作者の30年以上にわたる作家生活のエッセンスが凝縮されています。

読者に与える新たなインパクト

阿部和重は1994年のデビュー作「アメリカの夜」で強烈な印象を残し、その後も数々の文学賞を受賞してきました。『グランド・フィナーレ』などの名作に加え、2019年には「神町三部作」を完結させ、常に新たな挑戦を続けています。本作は約10年ぶりとなる第二短編集として、2022年に単行本として刊行されたものを文庫化したものです。

この短編集には、老いた教官を訪ねるロシアの特殊部隊員や、内戦中のシリアに行く22世紀の高校生、人生の再起をかけた高級車窃盗に挑む若者など、現代社会の一触即発なシーンが巧みに描かれています。阿部は、これらの物語を通じて、読み手に強いメッセージを届けることを目指しています。

多様な作品群

本書には、極右の大統領やイーロン・マスクが登場する作品から、アイドルグループ「嵐」と「A.B.C-Z」とのコラボレーション作品まで、幅広い内容が収められています。全16編の短編は、著者ならではの多角的な視点で描かれ、また新しい文学体験を提供します。

全作品解説インタビューの公開

河出書房新社は、阿部和重自身が全作品の背景や執筆手法について語る「全作品解説インタビュー」を連日公開しています。このインタビューは全8回にわたりますので、読書を通じて本作の奥深さをより理解する良い機会となります。著者の言葉を直接聞くことで、作品への理解がさらに深まるでしょう。

他にも、近刊予告として2026年春に発表予定の『阿部和重クロニクルズ（仮）』についても期待が高まります。この書籍では、阿部の創作に関する多様なテーマが取り上げられる予定です。

阿部和重の概要

最後に、著者・阿部和重のプロフィールをご紹介します。彼は1968年に山形県で生まれ、94年にデビュー以降、常に高い評価を受け続けています。文壇での存在感は揺るぎなく、『無情の世界』『シンセミア』『グランド・フィナーレ』など、多くの名作を世に送り出しています。

『ULTIMATE EDITION』は、阿部和重の魅力を再確認する絶好の機会です。ぜひご期待ください。